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 真言宗豊山派 
 三面千手観音菩薩 
 787-03 高知県土佐清水市足摺岬 
 08808-8-0038 
 土佐くろしお鉄道・中村駅からバス足摺岬下車 

縁起

 弘仁13年(822)弘法大師はこの地 を訪れられて、ここが四国の最南 端に当り、背には山をひかえ、前 は広々とした大海原を望むところ から、観音様の理想の土地(補陀 洛)として千手観音を感得されまし た。このことを大師は嵯峨天皇に 奉上されると天皇は大変お喜びに なりお寺を建立する様お命じに なって、寺領340石と共に「補陀落 東門」の勅願を賜わりました。  大師は千手観音像を刻み、堂宇 を建立してご本尊として安置し、 月輪山・金剛福寺と号して第38番 の霊場に定められました。その後 金峰上人が天魔を法力で退かせた 伝説により蹉陀山と改号しまし た。

風景

 37番岩本寺からは、中村、清水 を経て100Kmを超す、札所と札所間 の距離は88力所中1番長い札所であ り、また足摺岬の突端近くにあ る、最事端の霊場でもあります。  黒潮洗う岬の先端、80mの断崖絶 壁の上には白亜の灯台がそびえ、 亜熱帯植物の生い茂る林の奥、南 国持有の明るい風景の岬の頂上に 金剛福寺が建っています。  仁王門をくぐると石段を上った 正面奥に本堂、その右手には清和 天皇追福のため、源満仲が建立し た多宝塔がそびえ、左手に大師 堂、弁天堂、愛染堂、鐘楼等が建 ち並んで、12万平方kmといわれる 広大な境内には、南国の亜熱帯植 物が茂り、荘厳な中にも明るく美 しい風情を織りなして参詣者の眼 を心地よくなごませてくれます。