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 真言宗醍醐派 
 薬師如来 
 764 香川県仲多度郡多度津町北鴨 
 0877-32-3576 
 予讃線多度津駅から1km 

縁起

 この寺領はもともと和気道隆の 荘園でした。この荘園の桑畑で大 平勝宝元年(749)のある夜、怪し い火が現われましたので、和気道 隆は弓を射ますと女の悲鳴が聞こ えました。かけ付けてみますとそ こに自分の乳母がすでに息絶えて いました。道隆は乳母の供養のた め桑の木で薬師如来を刻み、それ を安置するため堂宇を建てたのが 始まりといわれます。その後道隆 の子朝祐法師が七堂伽藍を建て寺 号を開祖の名を取って道隆寺と名 づけたといわれます。  のち弘法大師がこの地に止まら れ、薬師如来立像を刻み、道隆公 の彫った小像を胎内に納めて本尊 とし、第77番の霊場に定められま した。  お寺は初代道隆公、2代はその子 朝祐法師、3代は弘法大師の弟法光 大師、4代は智証大師とつづいて現 在に至っています。開創者手和気 道隆公のご廟は本坊の中に祀って あります。

風景

 道隆寺は多度津駅から程近いと ころにあります。単層の大きな山 門をくぐると広い境内の奥正面に 本堂があります。門から本堂まで の間には等身大の有名寺院の観音 様が70余体、裏門までの参道には 百観音(西国33観音・坂東33観 音・秩父34観音)像が美事に整列 されています。本堂の右手には大 師堂、裏がわには北向き地蔵堂、 眼の仏様潜徳院殿、観音堂等多く のお堂が建ち並んでいます。  本坊は境内から少し離れた畑の 中にあり、その降りに護摩堂があ ります。