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 天台宗寺門派 
 手千眼観世音菩薩 
 761 香川県高松市中山町 
 0878-81-332 
 予讃線鬼無駅の西北6km 

縁起

 弘仁年間(810‐24)巡行中の弘法 大師は、この地を訪れて五色台の 中の主峯、青峰五大明王をまつり 華蔵院と称しました。また智証大 師が天長9年(832)、香木で千手観 音像を刻んで千手院を創建し、こ の二院を総称して根香寺と号した と伝えられています。また千手観 音を刻んだ香木の根が永い間に香 気を周囲に発散させていたことか ら根香寺と名付けられたともいわ れます。  その後、お寺は後白河法皇の勅 願寺となり寺領を賜わって寺運は 大いに栄えましたが、その後の度 重なる兵火によって堂塔をほとん ど失いました。領主の生駒家、松 平家によって再興され現在に至っ ています。  境内には弓の名人山田蔵人が牛 鬼を退治して村人を助けたという 伝説にまつわる牛鬼の銅像が建っ ています。

風景

 白峰寺が五色台の白峰にあるの に対して根香寺はその中の青峰に あります。途中の車窓からは五色 台の山々や、平野の先に続く瀬戸 内海の風景が遠望され、その移り 変りがすばらしい眺めです。  単層の大きな山門をくぐると下 りの石段になり、やがて自然石を 重ねた上りの石段が続き、途中右 側に大師堂、左側に庫裏が建って います。  石段を上りつめた正面に本堂が あり本尊の千手観音が安置されて います。本堂前の回廊はコの字型 に"万体観音堂"があって全国各地 の人から奉納された観音様の小像 が3万体以上並んでいます。