←84番札所へ 一覧 86番札所へ→

 

  
 真言宗大覚寺派 
 聖観世音菩薩 
 761-01 香川県木田郡牟礼町大字牟礼 
 0878-45-9603 
 高徳線八栗駅からケーブル下まで2km 

縁起

 延暦23年(804)弘法大師が入唐 前、この地に堂宇を建て自刻の聖 観音像を本尊として安置したのが 始まりといわれます。その時持っ ていた八個の焼栗を境内へ埋めた が帰朝後立ち寄られると皆すくす く育っていたので寺号を八栗寺と 号し、第85番の札所に定められま した。  その後寺運も栄えましたが、天 正年間に長曽我部軍の兵火によっ て悉く焼失しました。文禄年間に 無辺上人によって1部を復興され、 さらに寛永19年(1642)蓮主松平頼 重公が本堂を再建され、その後も 復興がくり返されて現在に至って います。

風景

 五剣山はかつては五つの峰が並 んでいたのでその名が生まれまし たがその後右端の上部が地震に よって崩れて形観をそこなってい ます。  その峰の中腹に建つ八栗寺には 現在はケーブルカ一で簡単に登る ことができます。ケーブルカ一を 降りると土産物屋が軒を並べ、そ の先右側に石仏が並んでいます。 この道は裏参道に当り、さらに進 むと右手に大師堂があります。そ の先右手に本堂があり、山門から の参道を通らずにお参りできま す。本堂は銅板葺きの堂々たる建 物で、前には一対の狛犬が置かれ て、神社の本殿のような構えは神 仏習会の名残りを思わせます。  また大師堂の隣には朱の色も鮮 かな真新しい多宝塔が建っていま す。  山門から本道への参道の左側に は聖天堂があり、商売繁盛の仏さ まとして街の人々の信仰を集めて います。