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 真言宗大覚寺派 
 十一面観世音菩薩 
 771-31徳島県徳島市一の宮西町 
 0886-44-0069 
 徳島線府中駅から5km 

縁起

 このお寺は弘基6年(815)この地 を訪れた弘法大師が境内の北側に あたる大師の森で修行されている と、お寺の方角に大日如来のお姿 があらわれ、「この地は霊地なの でお寺を建立せよ」との告げがあ りました。  そこで大師は大日如来像を刻 み、堂宇を建てて、その像を本尊 として安置し、大栗山・大日寺と 号し、第13番の霊場に定められま した。  阿波の国一の宮が建てられる と、その別当寺として神社の管理 に当りましたが、明治初年一の宮 と分離し、十一面観音がご本尊と なり、大日如来は脇侍としてまつ られています。

風景

 別名一宮寺といわれ、市民に親 しまれているこのお寺は、道路を はさんで一宮神社と隣合わせに 建っていますが、もともとは阿波 国鎮守として信仰された一の宮の 別当寺でした。  明治初年の神仏分離令によって 十一面観音を一の宮から大日寺に 移して、神社とお寺は別々のもの になりました。  大日寺から17番井戸寺までは、 いすれも徳島市内に近接して建っ ていますので、市内の人々はこの 5つの寺を"5力所まいり"といって 日帰りでお参りをしています。  山門をくぐると境内には老樹が うっそうと茂り、荘厳な趣がしま す。  山門の正面奥に宿坊、庫裏があ りその中に納経所があります。  参道を左に折れると本堂、右に 大師堂が向い合って建っていま す。