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 真言宗御室派 
 釈迦如来 
 768 香川県善通寺市吉原町 
 0877-62-2319 
 予讃線宅間駅から3km 

縁起

 弘法大師が真魚といった7才のと き、捨身が嶽から「仏道に入って 衆生を救いたい。成就するなら霊 験をたまえ、さもなければこの身 を諸仏に捧げる」といって切り たった断崖がら身を躍らせまし た。すると大師の下に紫雲がわき 興り、釈迦如来が出現し、天女が 現われて真魚を羽衣で抱きかか え、釈迦如来は「一生成仏」の宜 を授けました。そこで大師は出現 した釈迦如来像を刻んで本尊と し、その麓に堂宇を建立して寺号 を出釈迦寺、受けた霊験から山号 を我拝師山と名づけて第73番の霊 場に定められました。  山門の近くには、蓮花座の上の 釈迦如来像と、童子姿の弘法大師 が山頂から身をひるがえすお姿を 刻んだ石碑があります。 大師は後年四国を巡行された折、 なつかしい捨身が嶽に登られてし ぱらく止まり、虚空蔵菩薩像を刻 んで安置し、求聞持の秘法を修め られました。お寺の境内から望ま れる白壁のお堂がその遺跡で、捨 身が嶽禅定といわれ奥の院となっ ています。それは寺がら1.8km程 坂路を登った山の断崖にありま す。  お寺の南には金刀比羅宮の鎮座 する象頭山が望まれます。

風景

 曼荼羅寺から500mあまり西ヘ、 我拝師山の坂道を登ったところに 出釈迦寺はあります。  鐘楼門を入ると、右手に庫裏が あり正面に本堂、その右手に大師 堂が建っています。また左手の小 高いところには虚空蔵堂が建って います。