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 真言宗高野派 
 阿弥陀如来 
 771-15 徳島県板野郡土成町高尾 
 0886-95-2150 
 徳島線鴨島から8km 

縁起

  弘法大師はこの地から3km奥 の谷間、今の十楽寺谷で阿弥陀如 来を感得され、樟の木を刻んで高 さl9mの阿弥陀如来坐像を造り、ご 本尊として十楽寺を開かれ、人間 の持つ8つの苦しみをのがれて極楽 浄土の10の楽しみを得られるよう との願いを込めて光明山十楽寺と 号し、第7番の霊場に定められまし た。  その後、長曽我部軍の兵火にか かって焼失し、寛永12年(1635)現 在地に変りました。  当時の本堂は葺ぷきのささやか な建物でしたが、明治に入ってか ら現在の本堂に建てかえられまし た。

風景

 6番札所、安楽寺と同様に、おと ぎ話に出て来る竜宮城を思わせる 美しい朱ぬりの鐘楼門をくぐり、 石段を上ったところに中門があり ます。中門をくぐりぬけると、 広々とした境内には見事な老松が 生い茂り、その向うに山を背にし て見事な本堂が建っています。本 堂の右手には方丈、客殿があり、 本堂前から左手の石段を上ると一 段と高いところに大師堂がありま すが、いずれの建物も四国88力所 にふさわしい、風格のあるたたづ まいを見せています。  このあたりは土御門上皇の行在 所のあった所といわれ、もとは御 所村と呼ばれていました。  上皇は承久の乱(1221)によって 土佐の幡多に流され、その後阿波 の国で8年間を転々とすごされて、 37歳の若さで自刃された、不過な 上皇であります。