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 弘仁6年(815)弘法大師の開基  
    で、現在地より2kmほど6奥の谷間 から、鉄錆色の熱湯が湧き出て、  
    その湯は諸病に特効があるといわ  
    れました。行脚中の大師はこの地  
    を薬師如来と因縁浅からぬ地であ  
    ると、薬師如来像を刻んで本尊と  
    し、堂宇を建立して、温泉山・安 楽寺と号し、第6番の霊場に定めま  
    した。  温泉の湧くお寺として親しまれ  
    たこのお寺も、万治年間(1568一 60)長曽我部軍の兵火に焼かれまし  
    たが、その後同じ長曽我部氏に よって現在の地に再建されまし  
    た。その後温泉はいつの間にか枯 れてしまいました。   |  
    山門(鐘楼門)をくぐると、正 面銅葺き鉄筋コンクリート造りの 立派な本堂があります。昭和32年 の火で本堂を焼失しましたが、そ の後住職たちの努力により再建さ れたもので、このように不燃性の 建物に変られました。本堂の隣り には極彩色の万霊堂があり、その 右手の大師堂は焼け残ったもの で、万治4年(1661)の建造といわれ ています。大師堂横の方丈(客 殿)はカヤ葺きで、昔ながらの煙 出しが付いています。 本堂の前に"逆松"という老木が りますが、伝説によると、大師が 修業中あやまって猟師の矢の的に されましたが、松がその矢を受け て助かりました。猟師が手負いの 猪と間違えたのですが、大師は修 法のご利益で命拾いをしたもの と、猟師に松を掘り起させ、根を 上にして植えさせたのが根づいた ものといわれます。  |